裏か表か。ガウチョパンツ。

布の表を使うか、裏を使うか。洋裁なんてしていなければ、こんなことで悩むことはあまりないだろう。一見してすぐに裏表がわかる布はさておき、悩む場合は2つのパターンがある。ひとつめは、どちらも全く同じに見える場合。悩むといってもこの場合、えいっと決めてしまえばもう終わりなのだけど。ふたつめは、表と裏の色が違っていて、どちらも捨てがたい場合。こっちの色も絶妙でいいけど、こっちの色だとすごく使い勝手がいいはず。どちらにしよう。ああ、困った。

そんな具合に悩み、作ったガウチョチョパンツがこちらです。

チョコレート食べたい。

限りなく黒に近いこげ茶と、ミルクチョコレートみたいな茶色。今回はミルクチョコレートのほうを表にしてみました。夏に纏う茶色、なんだかかっこいい気がします。この歳なってようやく、茶色の良さが分かってきたのか?大人の階段を登った(いやもうおばさんだけど)ような気分。ベーシックな色ながら、黒や紺色にはない、なんといいますか、いやほんとなんていうんでしょうね、えーとえーと、す、素敵な色だと思います・・・(茶色を語るにはまだまだ早かった)。

使った布は、帰省した際に行ったいつもの布屋さんの実店舗で購入したカットクロス。なんと1.9mで1100円。ここで普通に買う布がだいたい1mで1200円ほどなので、お値打ちです。ここでカットクロスを買い占めて帰るのが夢です。カットクロスなので、Web店舗では販売していません。そんなわけで布地の詳細はよくわからないのですが、お店の方によりますと、コットンにポリウレタンが少し入った布とのことでした。数回着用しましたが、確かに、ストレッチ性があって着やすく、程よく肉厚でパリッとしております。

今回のポケットは後ろのパッチポケットのみ。

これはこっそりと言いたいのですが、実は、こどもたちのパンツでも縫うかと買いました。しかし、じっくり見てみると実にかっこいい布で、2年で着られなくなる子供のパンツにするには惜しくなりまして、自分のものを作ってしまった次第です。ごめんよ子供たち。

そして、少し余った布で作るのは、お約束のヘアバンド。裏と表を使ったので、二種類の布を使ったように見えます。パンツでは使われず「裏側」になった色も、ここで浮かばれました。このしっかりした布は、いつものサイズのヘアバンドだとすごく嵩張って、しかもミシンが壊れそうになったので、急遽、少し控えめサイズにしました。布と製作物の相性を見極めるのは、いつまでたっても難しいです。

余り布のヘアバンド。左が「表側」、右側が「裏側」。

投稿者: michi

服を作るのが趣味なので、素敵な布屋さんへ行くと興奮します。

コメントを残す