ストライプのワイドなパンツ

小児科での待ち時間。月一恒例の喘息定期検診だ。とりたてて発作のなかった今月、子供達はキッズスペースで機嫌良く遊んでいる。手持ち無沙汰である。スマホをいじるのも飽きてきたら、置いてある雑誌を手に取る。高所得者層の主婦向けの雑誌だ。パラパラとページをめくる。「この夏はこのバッグ!」というような見出しとともに紹介されているのは、月の可処分所得をゆうに超える価格のハイブランドバッグであった。やれやれ、と思いつつも好奇心でページをさらにめくる。次はジュエリーだ。「わたしのTシャツジュエリー」というタイトルで紹介されているので、Tシャツだからお手頃価格なのかしらと思ったら大間違いで、桁が3つか4つ違った。なにやら、カジュアルな服装の時こそジュエリーで格上げせねばならぬらしい。その他、「ママ友とランチ会」「旦那とデート」「子供と公園」など様々なシーンにおける主婦のファッションが指南されている。細かく書いてある注釈を読むのも、だんだんめんどくさくなってきた。二回目のやれやれ、とともに少しため息をついたら、折よく名前を呼ばれた。席を立ち、妙に重たく分厚いその雑誌を元に戻す。

こうやって書きますと、なんだかファッション雑誌なんか嫌いよと言っているみたいですが。たしかに、雑誌が提案するママであり母であり女です的な隙のないライフスタイルにはどうもついていけないのですが、パラパラとページをめくって「今度は何を縫おうかな〜」というときの参考にすることはよくあります。

うああ!写真は後で撮ろうと思って文章だけをダラダラと書いていたら、いつの間にか投稿していて中途半端なものを公開してしまっておりました。すみません、、、。

こちらが今回作った「ストライプのワイドなパンツ」です。

何が言いたかったのかというと、こんな感じのパンツを雑誌で見つけて、あ、可愛いなあと思ったので、似たような布がたまたまあったので縫いました!ということです。それだけのことなのですが、個人的には非常に満足です。薄手のワイドパンツは涼しいですし、ワイドですがストライプなのでほっそり見える気がします。

ポケットあります。袋布は布目を横にしてみた。誰も気付かないぜ。

さて、今回もポケットを付けたのですが、ほそぼそと主張し続けているように、手づくり服のポケットには自由が潜んでいます。そんなわけで、ポケットの中は横の縞模様。ああ、なんてかわゆいのかしら〜ららら〜、という自己満足。満足満足。

ちょっと前に作った、白いリネンのプルオーバーと共に。

上の写真におまけのように写っている白のトップス。必要な布の長さを間違えて、目当てものものが作れなくなってしまった白いリネンがあったので、何か縫えるものはないかと洋裁本を漁ってみたところ、夏に着るのにちょうどいいプルオーバーがあったので作りました。全く期待しておらず、布のまま放っておくよりいいだろう思いながら作ったのですが、意外にきれいな形で、しかも白のリネンなのでなんでも合わせられるし着心地もいいので結構着ています。思ったとおりのものが出来たり、思いがけないものが出来あがったり。洋裁はおもしろいです。

フルレングスのワイドパンツを平置きで、しかも全体像をかっこよく撮るのは難しい。

投稿者: michi

服を作るのが趣味なので、素敵な布屋さんへ行くと興奮します。

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