年が明けておとそ気分も抜け、そろそろ通常運転に戻さねばいけない時期になってしまいました。昨年は夏の終わりのワンピースの後、いくつかの過去の縫いものを投稿したのを最後に、ぱたりと更新が止まっておりました。そんななかでもこのブログを覗きにきて下さった方々、どうもありがとうございます。今年もマイペースで細々とひっそり更新すると思いますが、よろしくお願いします。
ブログは更新してなんぼです。放置されたブログはネットの中に漂うごみ、たとえばそれは時おり町中で見かける剥がれかけてしかも内容は時期外れのポスターみたいなものだと思っております。せっかく作ったブログ、そうならないようきちんと更新していきたいです。
・・・なーんて、新年の抱負っぽくなってしまいましたが、このユルい縫いものブログに、そんなものは不要でした。今年も好きな布で好きな服を作って完成報告。そんなシンプルな場所です。「好きな服を作って、私、今よりももっと輝きたいんです!」なんて突然言い出したらどうぞ静かに肩を叩いてやってください。
さて、久しぶりなので前置きが長くなってしまいました。本題に行きましょう。本日の投稿はこれです。ベッチンストレッチワッシャーのタック入りワイドパンツ。
いやあ・・・かわいいですねえ。ベッチン、ワッシャー(シワ加工)は単独でもかわいいのに、ベッチンにシワ加工が施された布。しかもポリウレタンが少し入っていてストレッチが効いているので着用時に動きやすいという利点もあります。
久しぶりに投稿するにあたって、自分の記事を読み返してみたのですが、最初の頃は、布についても少し説明していました。そういえば、本棚の「テキスタイル用語辞典」をひっぱりだして真面目に書いていたものです。布の名前が出てきてもカタカナが並んでいるだけでよくわからないだろうし、説明はあったほうがいいですよね。はい。そんなわけでベッチンの説明いきます。
ベッチンは、フォーマルを代表する素材ベルベットに似せた布です。羽毛のような滑らかでふわっとした手触りで、上品な光沢とツヤが特徴です。ベルベットがシルクなどで作られるのに対し、ベッチンは綿で作られます。綿なのでお家でのお洗濯も可能。ちょっとお洒落な普段着を作るのにちょうどいいです。
「縫いやすさ」という観点からも、シルクで作られたベルベットは熟練の技や専用の道具が必要なのですが、ベッチンは綿素材なので家庭用ミシンで気楽に縫えるので、ホームソーイングにこれまたちょうどいいです。
余談ですが、この秋冬に流行っている素材に「ベロア」がありますよね。本来、ベルベットもベロアも同じでその語源は「毛むくじゃら」という意味のラテン語に由来するそうなのですが、私の独自リサーチ(お店で服の洗濯タグを探してじっくり読む)では、最近のベロアは綿、ポリエステル、ポリウレタンやナイロンで作られていることが多いです。
写真では光の加減でネイビーに見えておりますが、黒です。このワイドパンツ、去年の12月に催された次男の幼稚園のママさん合唱で着るために作ったのですが、2日前くらいから作り出し、前日の夜9時にようやく出来上がるという、年末らしく慌ただしい製作過程となりました。