よし、この布をであれを作ろう!と自分の頭の中だけでイメージして、いつもの布屋さんのオンラインサイトでポチッとするのが常だ。ある意味、一発勝負。どうかイメージ通りのものが完成しますようにと、PCのモニター越しに願いをかける。
二年前ほどの冬、寒がりの私は暖かいストールを作ろうと、シワ加工が施されたウールシャギーを購入した。なんと2m。何を思ったか2mである。2mのストールなんて、空港に降り立った中田英寿くらいしか身につけている人を見たことがない。しまった。間違えた。サイズを調整して首に巻こうにも、分厚くて張りがあるのでいま一つ収まりが悪い。しかし、布自体はとてもかわいい。毛足が長めのウールにシワ加工。ストールには少々、いやかなり、向いていないが、冬のスカートにはちょうどいいかもしれない。暖かいものになるだろう・・・
かくして、間違えて注文された布は、ストールではなくスカートになったのでした。
このスカート、着ると腰回りはフィットしてそこからのフレアラインが綺麗です。Mパターン研究所のものなのですが、さすがのシルエット。プロって凄いなあと感心します。
このところ台風続きの雨続きで、すっかり秋らしい冷え込みの信州。そろそろ、このスカートの季節がやってきたのかもしれません。寒い季節の装いに少しずつ変わっていくこの時期、いきなり冬っぽくしてもまだ日中は暑いくらいの日があるし、でも朝晩は確実に肌寒い。なんだか、歳とともに重ねてきた「はず」のおしゃれの経験や腕前を試されている気分になって、本当に、着るものに悩みます。
ま、こんなおばさんの服装なんて、だれも気に留めてないんでしょうけど。それでも、悩むのです。悩むのが楽しいのかもしれない。