一昨年の冬くらいでしょうか、ベーシックな服をちっとも持っていないことに危機感を抱きました。もうすぐ40歳になるというのに、なんでこんな、微妙にちょっと変な服ばっかりなんだろうと不思議で仕方ない。サルエルパンツ、切り替えがいっぱいある凝ったデザインのカットソー、リボンのついたピンクのニット、オレンジ色のセーター、ガイコツとハートのイラストのTシャツ、なんかようわからん柄のスカート、始めたばかりの洋裁で調子に乗って作ったただ太いだけのパンツ。さっと思い出せるものだけ書き出してみてもなにやら個性的です。これはなんかいかん気がする。これから自分でつくる自分の服は、出来るだけベーシックな色と形にしようと決めたものこの時です。服を作る時には、白やベージュ、紺や黒、グレーの布を意識して選ぶようにして、3年ほど経ちますと、私の小さなクローゼットもだいぶ、なんとなくベーシックな雰囲気を醸し出してきました。
そうなってきますと、不思議なもので、なんかつまんないなと感じる日も現れる。紺色も黒もグレーも好きだけど、なんか面白くないつまんない。たまには、普段着ることのない色、鮮やかで綺麗な色の服を着たい。でもトップスだと顔写りとかがあって難しいから、ボトムスがいいな。このところ暑いし、素材はサラリとしたリネン100%がいいな。ああそうだ、着ると服の中で体が泳ぐようなたっぷりしたワイドパンツだと気持ちいいかな。
そんなこんなで、いつもの布屋さんで「ケチャップ」と名付けられた色のリネンでワイドパンツを作りました。リネンで織られたサージ(綾織り)は、透けもなくボトムスにぴったりだそうで、迷わずポチッと購入です。少しくらい迷ったほうがええんちゃうか、と関西出身の夫は嫌味たっぷりですが、嫌味と笑いは紙一重、コミュニケーションのひとつとして捉え、ふふふと笑っておしまいです。
意外にもリネン100%の服を作るのは初めてだったのですが、夏のリネン、いいです。サラッサラで超気持ちいい。今日、二日続けて着ております。明日も着たいくらいですが、夏の連続着用はいろいろ問題が生じますので堪えます。
あ、えーと、すみません。意外にも、とか言いましたが、リネン100%の服が初めてなのはですね・・・それは、生地そのものが綿などと比べると倍くらいのお値段だからです。意外でもなんでもなく、高いから作ったことなかったのです。ごめんなさい。見栄を張りました。
これしかし、リネンの服は気持ちいいです。洗濯してもすぐに乾きますし、本当にいい。今まで、40歳ちかくになるまで知らなかったなんて、ちょっともったいない気がしています。
色が絶妙っすね( *˙ω˙*)و グッ!