先日は幼稚園のPTA総会に出席してきました(PTA役員なので)。会の終わりほうになって、園長先生が熊本地震への募金を募る旨のお話をされたので、少ないですが寄付させていただきました。うちの子が通っている幼稚園は仏教系でして、園長先生はお坊さんです。見るからにインチキ臭いので、「なまぐさ坊主」とこっそり呼んでいるのですが、このときばかりはどうぞよろしくと心の中で手を合わせました。
さて、布のお話。今回のスカートの布は、去年、実家に帰った時にいつもの布屋さんの実店舗に伺って購入したものです。このお店の品揃えは素晴らしく、どの布も素敵なので興奮して鼻の穴は広がる一方です。いやね、信じてもらえないかもしれないんですが、一目見たとき、布が訴えかけたような気がしたんですよ。「私をスカートにして!絶対かわいいから!」って。「うんうん。わかった。じゃあ私がスカートにしてあげるけんね」っと信州に連れて帰ってきたこの布は、形状記憶加工されたポリエステルタフタです。
タフタは独特の光沢があって、薄地ですが張りもあります。この特徴は、細い糸を密に織ることによって生まれているそうで、身近なところではウインドブレーカーやダウンジャケットに利用されています。と、思いきや実はブラックフォーマルなんかにも用いられていて、用途が広い。極細の糸(マイクロファイバー)で織られたタフタは、撥水や防水の効果があり、いわゆる「エエ布」です。
そのタフタにさらに形状記憶加工を施して、型崩れを防いでくれるこの布もまた、「エエ布」。ああ、エエ買い物をしました。
お気に入りの布で服を作る時は、失敗すると金銭的ダメージの上にかなりの精神的ダメージを負いますので少し緊張します。お気に入りでない布で縫うことはほぼないので、縫う時はいつも緊張しているわけですが、早く完成させたいという勢いに任せて縫うことにしております。そうして完成したスカートは、個人的定番のふんわりシルエットながら、タフタの甘くない光沢と形状記憶加工のおかげですっきりした印象。少々大人っぽくなりました。うむ。おばちゃんが着てもおかしくない、かわゆいスカートです。