ギャバジン。なにやら宇宙刑事(分かる人だけ分かってください)っぽい。ですがこれは布の名前です。今では布の一般名称となっておりますが、もともとはバーバリー社の創始者トーマス・バーバリーが考案したものだそうです。現在も、バーバリー社を代表するトレンチコートの生地として使用されております。
そんな由緒正しいギャバジンを使って、入学式で着るセットアップを作ってみました。といっても、トレンチコートに使われるようなしっかりしたものではなく、ちょっと薄手のワンピースやパンツ向けのギャバジンです。それに合わせるのは、グログランリボン。グログランは、くっきりと横畝がでた平織物で、やはりリボンに多く使われています。元々は絹だそうですが、絹のおリボンなんて恐れ多い。使ったのははいろんな意味で安心できるポリエステルグログランです。素材はなんであれ、おばちゃんと呼ばれる機会が増える歳になっても、リボンを結ぶ服はなにやらうきうきします。
前々日に完成しホッとしたのも束の間、前日になり「母さん、僕のネクタイは?」と長男が申します。もちろんすっかり忘れておりました。折よく余っていたこのセットアップのギャバジンで、キッズネクタイを作ってみました。ネット上の無料パターンをプリントする際、どういうわけか110%で印刷したため、ちょっと大きいものが出来上がりまして、長男が着用するとまだマシですが、次男だとデカい。ギャグのようにデカい。前日だし作り直すのも面倒だし、二人とも機嫌良く着けてくれているしで、ご愛嬌ということにしました。
ギャバジンのセットアップの着画を撮らねばと思っておりましたが、旦那は早々に切り上げて仕事へ行き、頼めるのは新一年生正宗しかおりませんでした。そんなわけで撮ってもらった一枚、ブレておらず、被写体がわりと中央にあり、なんとなく成長を感じさせます。
調子に乗った私は、ジャケットを脱いだバージョンも撮ってもらいました。
そんなわけで、無事に終わった小学校の入学式。正宗の一年生の日々が始まります。今日はその初日だったわけですが、本人はヒョウヒョウと登校し、そして楽しかった〜と言いながら帰ってきて、一緒に帰ってきただけでもう仲良くなった友達と外で一生懸命遊んでおります。新生活に慣れるのに時間がかかるのは、どうやら私のほうかもしれません。なんせ朝が早いもんで。